

第4回 SONIDORIフォトコンテスト
第4回
SONIDORIフォトコンテスト
フォトコンテストへのたくさんのご応募、誠にありがとうございました。
全国各地から寄せられた約500点の素晴らしい作品の中から、
厳正な審査を経て選ばれた入賞作品をご紹介いたします。
以下の方々が見事に入賞されました。おめでとうございます!
フォトコンテストへのたくさんのご応募、誠にありがとうございました。
全国各地から寄せられた約500点の素晴らしい作品の中から、厳正な審査を経て選ばれた入賞作品をご紹介いたします。
以下の方々が見事に入賞されました。おめでとうございます!
審査員

野鳥写真家 イシダ シンジ
1967年生まれ 野鳥写真家
13歳よりカメラを握り、独学で写真を学び、
瞬撮師、鬼解像師として評価され数々のフォトコンテスト受賞
Web・書籍・雑誌等にも多数掲載
2023年、日本の精鋭アーティストに選出され、
12th DISCOVER THE ONE JAPANESE ART 2023 in Parisへ出展
SONIDORI専属フォトグラファー
野鳥フォトコンテスト審査員
365日九州・沖縄絶景の旅掲載
総評
第4回SONIDORIフォトコンテストには、全国から多くの作品が寄せられました。応募作はいずれも野鳥たちの魅力を余すことなく捉え、春夏秋冬それぞれの季節感を映し出した力作ばかりで、審査においても一枚一枚に込められた想いと熱意が伝わってまいりました。
今回特に印象的だったのは、単に野鳥を被写体として捉えるのではなく、光や背景との調和を意識した作品が増えたことです。自然光を生かした透明感のある描写や、余白の取り方、奥行きを生み出す工夫など、表現の幅が広がり、全体のレベルがさらに一段と高まったことを実感いたしました。
グランプリ作品「蓮と翡翠」は、夏を象徴する蓮の花と翡翠が調和する姿を美しく描き出し、生命の尊さと静謐な美を兼ね備えた堂々たる一枚でした。準グランプリや優秀賞に選ばれた作品もそれぞれに独自の魅力を放ち、臨場感あふれる瞬間や詩情豊かな佇まいを見事に表現していました。入賞作に共通しているのは、野鳥そのものの美しさに加え、その環境や背景を含めた「物語性」を感じさせる点であり、これが作品に深みを与えていたように思います。
一方で、惜しくも入選には至らなかった作品の中にも、光や構図に工夫が凝らされた秀作が数多く見られました。あと一歩の調整でさらに完成度が高まる可能性を感じさせる作品も多く、今後の挑戦に大いに期待したいところです。
総じて、第4回コンテストは「野鳥と自然との調和」「瞬間の美しさ」「季節感の表現」という3つのテーマが高い次元で表現された回となりました。応募者の皆さま一人ひとりの視点と感性が生み出した作品群は、観る者に感動を与えるとともに、自然の大切さを改めて考えるきっかけを与えてくれました。次回もまた、多彩な表現に出会えることを心から楽しみにしております。
グランプリ

蓮と翡翠
ジョンくん 様
見事グランプリを獲得した「蓮と翡翠」。夏を象徴する大輪の蓮の花に、翡翠(カワセミ)が凛とした姿で佇む瞬間を切り取った、まさに“花鳥図”を思わせる芸術的な一枚です。
花の鮮やかなピンク、カワセミの深い翡翠色、背景の柔らかなグリーンが見事に調和し、自然が生み出す色彩の美しさを余すことなく表現しています。
構図は端正で、蓮の花の中心に据えられたカワセミの存在感が圧倒的。前景にぼかされた蓮や背景のグラデーションが画面に奥行きを与え、主題をより一層際立たせています。光の扱いも巧みで、羽毛の輝きや花弁の質感を損なうことなく、全体に透明感のある印象を作り出しています。
瞬間的な迫力を狙った作品ではありませんが、この写真が持つ最大の魅力は「静謐さと調和」にあります。生命の尊さ、自然の美しさを観る者に深く伝え、季節を超えて心に残る普遍的な美を感じさせてくれる作品です。
総じて、「蓮と翡翠」はカワセミの持つ可憐さと自然の花の華やかさを一体化させた、極めて完成度の高い作品であり、第4回グランプリにふさわしい堂々たる傑作です。
準グランプリ

初夏に歌う
Tads 様
初夏の森に響き渡るミソサザイの歌声を捉えた作品です。小さな身体から放たれる大きな声が、開いたくちばしと張りのある姿勢によって見事に表現されています。背景のやわらかな新緑のぼかしが被写体を際立たせ、初夏らしい清涼感と生命力を伝えています。
技術的な完成度も非常に高く、羽毛の細部から枝に付いた苔の質感に至るまで精緻に描写されており、自然の中で生きる姿が克明に表現されています。構図も秀逸で、斜めに伸びる枝とミソサザイの立ち姿が画面に動きを与え、シンプルでありながら強い印象を残します。
その繊細な表現は、まるでミソサザイの歌声が実際に聞こえてくるかのような臨場感を生み出し、観る者を森の中へと引き込みます。タイトル「初夏に歌う」が示すように、この作品は季節感と生命の躍動を描き出した芸術性の高い一枚です。
総じて、この作品は小さな野鳥の存在感と自然の豊かさを見事に表現しており、準グランプリにふさわしい力作です。

雪上に舞い降りた妖精
とも 様
冬の雪原に舞い降りたシマエナガを捉えた作品です。ふわふわとした羽毛がやわらかな逆光に包まれ、まるで白銀の世界に舞う小さな精霊のように描き出されています。雪の上に立つ姿は可憐でありながらも力強さを感じさせ、光を受けてきらめく雪片がその存在を一層幻想的に引き立てています。
技術的な完成度も非常に高く、雪原の白さを美しく保ちながら羽毛の柔らかな質感を克明に描写しています。背景のやさしい色合いと舞い散る雪の粒子が調和し、作品全体に詩情と温もりを与えています。視点の低さも巧みで、シマエナガと同じ目線で世界を見ているような臨場感をもたらしています。
「雪上に舞い降りた妖精」というタイトルが示すとおり、厳しい冬の中で出会う小さな命の輝きを、美しさとともに慈しむように表現した一枚です。観る者の心にやさしい感動を呼び起こす本作品は、準グランプリにふさわしい芸術性を備えた力作といえるでしょう。
優秀賞

ナイスキャッチ
細田眞徳 様
ヤツガシラが獲物を巧みにくちばしへ放り上げる瞬間を見事に捉えた作品です。宙に浮かぶ餌と、それを受け止める直前の鋭い視線には緊張感が宿り、野鳥の俊敏さと生命力が鮮やかに表現されています。羽毛の模様や色彩は克明に描かれ、背景のシンプルさが被写体の存在感を一層引き立てています。わずか一瞬のドラマを切り取る高度な撮影技術と鋭い観察眼が光り、観る者を引き込む迫力を持った一枚です。生命の営みを鮮烈に表現した本作は、優秀賞にふさわしい力作です。

深森の赤翡翠
@hisoh0222 様
深い森の中で佇むアカショウビンを落ち着いた光の中に収めた作品です。暗い背景に鮮やかな赤いくちばしと褐色の羽が浮かび上がり、画面全体に神秘的な存在感を与えています。わずかに差し込む光が羽毛の柔らかな質感を際立たせ、その静謐な佇まいに気高さを添えています。構図は端正で、枝の上にしっかりと立つ姿からは森を守る精霊のような雰囲気が漂います。派手さではなく静けさに重きを置いた表現が自然の奥深さを見事に伝え、観る者に強い印象を残す作品となっています。

アオバズクの兄妹
IKEIKECYAN 様
緑豊かな枝に寄り添うアオバズクの幼鳥たちを描いた作品です。大きく見開かれた瞳と幼さの残る羽姿が一枚に収められ、命のつながりや兄妹の絆を感じさせます。背景の葉は柔らかくぼかされ、被写体の存在感を際立たせながらも自然の豊かさをそのまま伝えています。羽毛の質感や瞳の輝きは精緻に表現され、観る者の心を惹きつけて離しません。生命の尊さと温かさを同時に映し出したこの作品は、優秀賞にふさわしい秀作です。
SONIDORI賞

雪中パトロール
ヒロシ 様

双鷲
にしまさし 様

桜夢うたかた
Hiro 様

お花畑のイクメンパパ
大西秀信 様

夏、海上の狩り
tomoppi 様

森の守り神
津山 みづえ 様
主催・協力
SONIDORIカレンダー


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